杏色の空
私(杏)と長女3歳(小桃)次女0歳(小梅)の読書・雑記になります。

ゆき 大型本

タイトル:ゆき 大型本
作者:ユリ シュルヴィッツ (著),‎ Uri Shulevitz (原著),‎ さくま ゆみこ (翻訳)
出版社:あすなろ書房
MY HIT:●●●●○


感想

灰色の街に降り落ちた最初のひとひらの雪に気が付いたのは、一人の少年。

誰もが何の感慨を持たないのとは対照的に、降り始めた雪に感動する男の子が微笑ましい。

そしてあの、浮かんでいるものが落ちてくる雪の独特の感じをすごくきれいに表現された絵と、文章のリズムがとても素晴らしい。

灰色から白銀へ。
鈍色の空が、最後は真澄に。

静かに、でも喜びをもって子供と読める一冊です。
文章もそんなに長くないので、小梅でもじっと聞いていられるました。

もともとは英語の本で見た一冊で、英語版も音がとてもきれいなのですが、日本語のほうも負けす劣らずの翻訳。

翻訳家って大変な、でも面白い仕事だなぁとしみじみ・・。

天気予報は、今日から寒波とのこと。

雪が降ったら、またこの本を開くと思います。笑



カンカンカン でんしゃがくるよ

タイトル:カンカンカンでんしゃがくるよ (のりものだいすき)
作者:津田 光郎 (著, イラスト)
出版社:新日本出版社
MY HIT:●●●●○

タイトル:のせて のせて
作者:松谷 みよ子
出版社:童心社
MY HIT:●●●●○

感想

誰に似たのか、乗物大好きな小梅。

しかし、申し訳ないことにまったく興味のない私。

乗物の絵本なんて、何を選んでよいのやら・・・・。

結局、男の子二人のお母さんに助けを求めて教えてもらったのが、「カンカンカン~」のほうです。
「のせて のせて」は図書館で見つけました。


この二つ、「汽車」と「車」という違いのほかに、視点の違いが面白い。

前者は踏切の前でどんな電車が来るか、どんなふうに人や周りの交通状況が変わっていくかの、ある意味定点観測の面白さ。
後者は、主人公のまこちゃんに自分を重ねて、次になにが自分の車に乗ってくるかという、自分主導の面白さ。

「カンカンカン~」に関しては、大人なら(撮り鉄さんは別として)そう感慨深く見ることのない景色なので、こんな風に日常を見ることが出来るのはとても新鮮で、読んでいてとても楽しいです。
カンカンという音もとてもいいですし。

こうやって少しずつ、自分の知らない世界を広げてくれる子供と絵本に感謝だなぁとしみじみ。

さて、今日も一日がんばろう~!







きこりとおおかみ (こどものとも傑作集)

タイトル:きこりとおおかみ (こどものとも傑作集)
作者:山口 智子 (著),‎ 堀内 誠一 (イラスト)
出版社:福音館書店
MY HIT:●●●●○

感想
お腹のすかした狼がいました。
いい匂いにつられて、山奥のきこり夫婦の家に紛れ込んだ狼。

ところがみんなスープの調理に集中していて狼が家に入ったことに気が付きません。

やっと気が付いた時には狼は自分たちのすぐ横に・・・。

びっくりしてみんなフリーズしている時に、きこりが放った一言。

「カトリーヌ!こいつに、すかんぽのスープをたっぷり いっぱい ぶっかけておやり!」
おかみさんはしゃくし一杯のスープを狼の頭にかけます。

狼は熱くて逃げだして、一件落着、と思いきや。

気を切っているときに、頭にやけどのある狼が子分を連れて男を襲います。
木に登って逃げるきこり。

もうダメだ、の時に木こりの頭に閃いたのは。

そう、あのセリフ。

「カトリーヌ!こいつに、すかんぽのスープをたっぷり いっぱい ぶっかけておやり!」

びっくり狼は逃げ出し男は無事家に帰ることが出来ました。

というお話。
う~ん、説明が長くなってしまった。


狼、そうとう頭のやけどがトラウマになっているようです。
それにしてもこの狼、きこりに復讐に来たのか、単に獲物がいたぞとやってきたのか、どっちなんだろう??
いまいちそこが分かりにくかった・・・。

昔話としてシンプルに楽しめれば、いいかな~という感じの絵本です。
それにしても堀内さんの絵は面白い。
グツグツ煮える鍋の向こうに、狼が見える構図なんてなかなかの迫力です。
他にも気に上ったきこりを捕まえようと狼が連なるところも・・・・、逃げる狼の表情も、見ていて楽しいです。

子供も「もう一回」、が出るぐらい食いついてました。

今夜もまた読もうかな。

くまさんのおなか

タイトル:くまさんのおなか 大型本
作者:長 新太
出版社:復刊ドットコム
MY HIT:●●●●○

感想

久々の長新太ワールド。

小梅がぐずったので、図書館で借りたばかりのこちらの絵本を読むと、ピタリとグズグズが止まりました。(ヤッター!)

見た目でまず食いつき、クマのおなかに次々と動物たちが飛び込むという衝撃の展開に釘付けに・・・。
そしていつもながら文章のテンポのいいこといいこと。

読んでいて本当に楽しい。

ちょっと離れているところで工作に勤しんでいた小桃もチョコチョコやってきて、「もういっかい最初からよんでよぅ~」と発言。

絵も見てないのにすでにこの状態。

流石としか言いようがないです。

天衣無縫なこの世界、小梅も小桃もわたくしも、またまたはまってしまいそうです。



四万年の絵 (月刊たくさんのふしぎ2016年7月号)

タイトル:四万年の絵 (月刊たくさんのふしぎ2016年7月号)
作者:山田 英春
出版社:福音館書店
MY HIT:●●●●○

感想

2月に2歳になる小梅がおもむろに「読んで~」ともってきた絵本。
表紙の手を描いた写真に自分の手を合わせて「タッチ」とかやってます。

かわいい~萌

と頬を緩めるものの、いくらなんでも難易度高くないかしら?と思いつつ、本を開くと・・・・、小桃もノコノコやってきました。

結構前に買って放置されてたこの絵本、やっと日の目が見れたわけですが、結構な集中力で二人とも絵本に見入ってくれてました。
「積読」賛否両論ありますが、手の届くところに見たことのない世界を広げてくれる本があるというのは、長い目で見ると意味があるように思いました。

さてこちらの本、すごく面白い。
オーストラリアのアボリジニによって何万年も描き続けるられた絵、絵の描かれた自然風景や思想背景、民族の歴史。
それらが、鮮明な写真とブレのない硬派な文章で構成されています。
私は俄か上橋菜穂子さんのファンですが、上橋さんの「守り人」シリーズのベースを垣間見たように感じました。
(上橋さんはアボリジニの研究者)

最後の一文がとても心に響いたので抜粋して載せておきます。

―岩絵は「世界で一番長く描)かれた絵です」今はもうかく人はいません。 (中略)ただ、絵を前にすると、見る者の心に生き生きと響いてくるものがあります。この地に生きた人たちの物語が、「聞きなさい、聞きなさい」と語りかけてくるように感じられるのです。―