杏色の空
私(杏)と長女3歳(小桃)次女0歳(小梅)の読書・雑記になります。

ロボットとあおいことり

タイトル:ロボットとあおいことり
作者:デイヴィッド ルーカス
出版社:偕成社
MY HIT:●●●●○

感想

心臓が動かなくなってゴミ捨て場行きのロボットと、南の島に行きたい青い小鳥。ロボットは心臓のあった場所に小鳥を住まわせ南の島を目指します。

死を前にした時、社会的に必要とされなくなった時、冷たく暗い穴に人は落ち込む。そこから温かさと光をどうやって取り戻すのか。
それは小さな温かさと、小さな目標なのかな。

大きな目線で見れば、それは本当に些末なことなのかもしれないけど、当人にとってはその小ささはきっと必要不可欠。

偉人伝をかけるほど大きなことを成し遂げることは、もちろんすばらしいけれど、小さな幸せを積み上げること、身を削って人に尽くすことも同じくらい尊い。そして市井に生きる者は圧倒的に後者が多いのではないかな。

今の小桃に、この絵本の奥深さを理解しろといっても、とても難しいと思う。言葉にできるのは、きっと「優しいロボットさんとかわいい小鳥さん、無事温かい島についてよかったね」ぐらいの感想だと思う。

でも、どこか不思議そうな表情を浮かべてるのは、この絵本のもつ何かを感じてはいるからではないかな。まだそれを具体的な言葉にできないだけで。

私はそれでいいと思うな。言葉にできないことを無理に言葉にすると、感動がそこで固定されてしまう。わからないなら、わからないまま、その曖昧な感動を心の湖に抱いててほしい。それはいつか言葉になるかもしれないし、ならないかもしれない。
言葉にすることがすべてではない。そう思うんです。

とてもとてもいい絵本です。言葉のリズムも美しく、クラシックのカノンを聞いているようです。

図書館で借りたけど、ほしいなぁ、これ。
でも、た、高い・・・・。




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