杏色の空
私(杏)と長女3歳(小桃)次女0歳(小梅)の読書・雑記になります。

風の神とオキクルミ

タイトル:風の神とオキクルミ
作者:萱野 茂
出版社:小峰書店
MY HIT:●●●●●

感想

長谷川摂子さんが紹介されていたので、図書館で借りてみました。
文章も絵も本当に素敵です。

神話って、土臭く、生々しく、矛盾をいっぱいはらんでるのに、すごくセクシャルな分野だと思うんです。
この絵本は、ほんとザ・神話っていう感じの絵本。
もっと、もっとこんな素敵な絵本にふれたいな。

ひどく人間臭い風の神ピカタカムイ。
ピカタカムイは、気まぐれや腹正しさを地上のアイヌの人々に向けます。
そのピカタカムイを罰する為にやってきたのが人間界のオキクルミという男児。(元は神)
オキクルミはピカタカムイを痛めつけ、でもぼろぼろになったピカタカムイを癒し、二度と人間界に悪さをせぬよういってきかせ、地上に戻っていきます。

以後、ピカタカムイは彼のいる方向に強い風を送らず、良い風だけを送るようになるのです。

ここ数年の異常気象。
東北に地震が起こったかと思えば、また豪雨や豪雪。
九州にも地震があれば、豪雨。

神様どうしてですか?
と、問いたくなるようなことが現代の私たちにもあります。

それはピカタカムイの所業に通じるような気もします。
そんなピカタカムイを、理屈でなく力でねじ伏せるオキクルミの存在は、ある意味地上の無力な人間の欲求にも似ています。
そして、ピカタムカイはオキクルミのいるところにだけは、悪い風を送らなくなります。

・・・・つまり、災害がなくならないわけではないんですよね。

徒然に、考えさせられる絵本でした。

でも、理屈くさいわけではないんですよ。
これがすごいと思うんです。
こんなに深い内容なのに、文章もよければ絵もすごくいい。

淡い水彩と、墨のラインが迷いなく本の中に収まっています。

女神は無垢で、残酷で、けれど美しく。
オキクルミは、精悍で、力強く、誇り高い。

ほれぼれとしてしまいます。


ちなみに、小桃ですが・・・。
この絵本に対しては「恐い!!」の一言で完全拒否。

まだ、はやかったかな・・・。

ま、それぐらいチカラのある本なんだと思います。





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