杏色の空
私(杏)と長女3歳(小桃)次女0歳(小梅)の読書・雑記になります。

みにくい ことりの子

タイトル:みにくいことりの子
作者:イザベル ボナモー
出版社:あすなろ書房
MY HIT:●●●●○

感想

作りかけの巣に大きな卵が産み落とされます。
小鳥の夫婦は自分の子供としてその卵から生まれた子を育て仲間も見守りますが、ロジェと名付けられた子は大きくなるにつれ他の小鳥とのちがいが明らかになってきます。

歌もうたえない、羽ばたくこともできない、口をひらけば尖った歯がいっぱい・・・・。

親鳥たちはびっくりしてロジェと遊んではいけないと、小鳥たちに命じます。

ふた親は「気にしない、なにがあってもおまえは僕の子だよ」と寄り添います。

そして訪れる嵐の夜。

ロジェは自分が何かを知り、仲間の小鳥たちを勇気と知恵をもって助けます。

こうやってあらすじをかきだすと重いテーマのように感じるかもしれませんが、キュートな絵と、テンポのよいストーリーが楽しませてくれる絵本です。

特にイラストが・・・・。もうかわいい!!そして面白い!!
嵐の夜さめざめと泣いているロジェと両親の小鳥の絵や、アーンと口をあけているワニの絵なんて最高です。ユーモアにあふれてるなぁって思います。

みんなと違う自分。そんな自分を見守り愛する血の繋がらない親。

ぶつかるけど、認め合い共存していく社会。

国籍で判断してはいけないかもしれないけど、ベルギー出身の作家さんらしい絵本だなぁと思いました。

私もそうなんですが、日本って「和」を大切にしますよね。ぶつからないように空気をよんで和やかに日々を過ごす・・・っていう。
もちろんそれは大切なことだし、空気読めない人が身近にいたりしたら正直イラッてしてしまうんだけど・・・。

でもこれからの社会、ぶつかったあと「和」を築いていくことができる力、寛容さが求められていくんじゃないかな・・・。そんな感想を抱かせてくれた絵本でした。

図書館でこの絵本を引っ張り出してきてくれた小桃に感謝。

それにしてもおしゃれなイラストです。英語版買って飾っておきたいなぁ・・・。



ロボットとあおいことり

タイトル:ロボットとあおいことり
作者:デイヴィッド ルーカス
出版社:偕成社
MY HIT:●●●●○

感想

心臓が動かなくなってゴミ捨て場行きのロボットと、南の島に行きたい青い小鳥。ロボットは心臓のあった場所に小鳥を住まわせ南の島を目指します。

死を前にした時、社会的に必要とされなくなった時、冷たく暗い穴に人は落ち込む。そこから温かさと光をどうやって取り戻すのか。
それは小さな温かさと、小さな目標なのかな。

大きな目線で見れば、それは本当に些末なことなのかもしれないけど、当人にとってはその小ささはきっと必要不可欠。

偉人伝をかけるほど大きなことを成し遂げることは、もちろんすばらしいけれど、小さな幸せを積み上げること、身を削って人に尽くすことも同じくらい尊い。そして市井に生きる者は圧倒的に後者が多いのではないかな。

今の小桃に、この絵本の奥深さを理解しろといっても、とても難しいと思う。言葉にできるのは、きっと「優しいロボットさんとかわいい小鳥さん、無事温かい島についてよかったね」ぐらいの感想だと思う。

でも、どこか不思議そうな表情を浮かべてるのは、この絵本のもつ何かを感じてはいるからではないかな。まだそれを具体的な言葉にできないだけで。

私はそれでいいと思うな。言葉にできないことを無理に言葉にすると、感動がそこで固定されてしまう。わからないなら、わからないまま、その曖昧な感動を心の湖に抱いててほしい。それはいつか言葉になるかもしれないし、ならないかもしれない。
言葉にすることがすべてではない。そう思うんです。

とてもとてもいい絵本です。言葉のリズムも美しく、クラシックのカノンを聞いているようです。

図書館で借りたけど、ほしいなぁ、これ。
でも、た、高い・・・・。




親子で楽しむ! 頭がいい子の図鑑の読み方・使い方

タイトル:親子で楽しむ! 頭がいい子の図鑑の読み方・使い方
作者:親野 智可等
出版社:あさ出版
MY HIT:●●●○○

感想

暑い朝。
雑草の花を摘んでいた小桃が、「これなに?」と私に聞いてきたのは、なんと花のおしべとめしべ。

いやぁ~、ちょっと感動。花をつむっていう行為から観察という行為にステップアップしてるじゃないか~、と。

このチャンスを生かすべく、そろそろ図鑑を買ってあげたいなぁ、と調べてるときに見つけたのがこの本。

私自身、小さい時から家に百貨事典のようなものがあったけど見るページは決まってて、しかもそんな頻繁に見てなかったことから、図鑑の購入にとまどいがあったんです。
そんな私の不安を取り除いてくれたのが本書。

図鑑の購入から、活用法までわかりやすく記述されています。
以下、備忘録のために要点書き出し。

・子供が図鑑をとりだしやすいところに置く。
・シール、マーカー、付箋、ペンを使って図鑑に足跡をのこす。
・上記グッズを使い色々書き込む。
・カラーコピーやトレーシングペーパーで図鑑を写し、オリジナルの図鑑やカルタ、なぞなぞをつくる。
・定規やメジャーを近くに置いて、大きさを実感しやすくする。

等々。具体例満載です。

あとは図鑑ですね~。
盆に田舎に帰るので、その時用に植物と虫からそろえようかな。





どろにんぎょう

タイトル:どろにんぎょう
作者:内田 莉莎子
出版社:福音館書店
MY HIT:●●●●○

感想

北欧民話だそうです。

おじいさんのつくった泥人形が、次々と人と物を食べていきます。
最初は、おじいさんとおばさんと魚網。次は、娘二人と桶と天秤棒。三人のおばあさんといちごの籠。三人の漁師と舟。三人のきこりと斧。
食べて、食べて、膨れ上がったお腹をかかえた泥人形。
とうとうトナカイを食べようとするのですが、逆にトナカイにお腹をつかれて死んでしまいます。

泥人形のお腹からは食べられた人たちが無事顔を出し、行列を組んで家路に就くのですが、なぜかトナカイは最後尾・・・。

流麗な文章と、太い線で迫力のある絵は子供を釘づけにしないではいられないようです。小桃のリピート要求がすごいのですが、ちょっと恐れながら本を持ってきます。笑

それにしても意味深な内容です。
いったい何を暗示してるんでしょう?

私の見解では、

泥人形→税収人or無能な支配者
食べられた人・物→搾取される人、関税
トナカイ→神or新しい有能な支配者

っといったところかな。

そして泥人形を作ったおじいさんがまったく罪の意識もなくニコニコと家路につくところなんかは、素直に笑うところなのか、深読みすべきところなのか???

う~ん、深い!!

いろいろと考えてしまう絵本なのでした。
(ちなみに私が読んだのは、@1000円、値上がりしたのかな・・・)






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はちかづきひめ

タイトル:はちかづきひめ
作者:長谷川 摂子(再話)
出版社:福音館書店
MY HIT:●●●●○

感想

お姫様大好きな小桃、少しばかり変わった名前のお姫様に困惑しておりました。笑

でも、王朝絵巻のような美しい絵と、流麗な文書の相乗効果で、グイグイと絵本の世界に引き込まれていくのが横にいてビシビシと伝わってきました。

長谷川摂子さんの文章が大好きな私ですが、今回ばかりは絵に魅せられて仕方がありません~。

冷たい月明かりの中、馬の背に乗せられ、野原に運ばれ捨てられるはちかづき姫。
はちがとれて美しい姿を恋人の前に現すはちかづき姫。
本当にきれいです。

まるで、一冊の画集を見ているよう。

作り手の情熱まで感じることのできる一冊です。